冬の街路、冷たい風の中、その歌声に足を止める

歌が聞こえてくる。
冬の街路、冷たい風の中、その歌声に足を止める。

ミュージックショップの店頭。
ブラウン管の向こうで彼女は歌う。

俺はこちら側で、それを静かに観ている。
大学からの帰り道、冬の風に吹かれて、いつまでも立ち続けて…。

…俺の日常は、こんな風に、いつも平凡で。
ただ一つだけ普通とは違っていること。

彼女のデビュー後も、二人の関係は変わることなく続いてきた。

少なくとも、これまでは。

不思議、……という言葉だけでは説明のつかない少女

彼女は、不思議、……という言葉だけでは説明のつかない少女だった。

胸には片時も離すことなく、日本人形のようなものを抱えている。

知らぬ間に髪の毛が伸びている呪いの人形に違いない、などと囁く者もいる。

そう言われても不思議のない、薄気味悪い人形だった。

でも、そんな彼女との出会いは運命だったのかもしれない……。

いや、これは運命だったのだ。

想定科学アドベンチャーGATE 0

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7,344円

長い世界線の旅の末、紅莉栖を救うことのできなかった後悔と失意の念に押しつぶされながらも、
岡部は日常生活に戻っていた。

紅莉栖が死んでから4か月後、
岡部は紅莉栖が通っていた「ヴィクトル・コンドリア大学」
を新たな人生の目標として、大学生活を過ごしていた。

ヴィクトル・コンドリア大学がゲストのセミナーへ参加すると、
紅莉栖と同じチームだったレスキネン教授、

そして先輩だった比屋定真帆と出会い、彼らが研究している人間の記憶をコンピュータに保存し、

それを活用するシステム「Amadeus(アマデウス)」の存在を知る。

そして、「Amadeus」の中にインストールされている「紅莉栖」の記憶と出会い、岡部の生活が一変していく…。