日本帝国では次期主力戦術機の開発に行き詰まりを見せて

西暦2001年、日本帝国では次期主力戦術機の開発に行き詰まりを見せていた。

そこで、第3世代戦術機・不知火を、米国との協力体制下で改修する「XFJ計画」が提案され、

帝国斯衛(このえ)軍・篁 唯依(たかむらゆい)中尉が責任者に任命された。

純国産での開発にこそ価値を見出していた唯依は、不安と不満を抱えながら、

開発が行われるアメリカ合衆国・アラスカ州ユーコン基地に赴くのだった。

血生臭い政争と 生死を賭けた戦争の物語

1983年。
異星起源種BETAの侵略を受けている東ドイツは絶望的な消耗戦を強いられていた。

【東ドイツ最強】と称される、第666戦術機中隊「黒の宣告」に所属するテオドール・エーベルバッハ少尉は、

西ドイツからの亡命者カティア・ヴァルトハイムを迎え入れた事をきっかけに、

中隊長アイリスディーナ・ベルンハルト大尉の秘密を知る。

かつて、反体制派に属していた実兄を密告し、自ら射殺した事で政治的信頼性を得たという彼女だったが、

実際は、兄を犠牲にする事で生き残り、蜂起の機会を密かに伺っていたのだった。

不思議、……という言葉だけでは説明のつかない少女

彼女は、不思議、……という言葉だけでは説明のつかない少女だった。

胸には片時も離すことなく、日本人形のようなものを抱えている。

知らぬ間に髪の毛が伸びている呪いの人形に違いない、などと囁く者もいる。

そう言われても不思議のない、薄気味悪い人形だった。

でも、そんな彼女との出会いは運命だったのかもしれない……。

いや、これは運命だったのだ。