祝姫(いわいひめ)

煤払家の男子は代々、一定の歳を迎えると親元を離れて独り立ちする。

そして誰にも頼らずに心身を鍛え、それを以て一人前と認められたそうだ。

だからこの日に備え、一人で生活する為に様々なことを身に付けてきた。

県立須々田高校。そこが僕の新しい学校だ。
本当なら、2年からの転校ではなく、1年の時に入学する予定だった。

高校での毎日は、気楽なだけでなく、とても快適。
誰もが楽しげに過ごす2年A組。

しかし、彼女。黒神十重(クロカミトエ)。

彼女は、不思議、……という言葉だけでは説明のつかない少女だった。

シュヴァルツェスマーケン 殉教者たち

【東ドイツ最強】と称される、第666戦術機中隊「黒の宣告」に所属するテオドール・エーベルバッハ少尉は、

西ドイツからの亡命者カティア・ヴァルトハイムを迎え入れた事をきっかけに、

中隊長アイリスディーナ・ベルンハルト大尉の秘密を知る。

かつて、反体制派に属していた実兄を密告し、自ら射殺した事で政治的信頼性を得たという彼女だったが、

実際は、兄を犠牲にする事で生き残り、蜂起の機会を密かに伺っていたのだった。

シュヴァルツェスマーケン 紅血の紋章

西ドイツから来た少女カティアは東ドイツへ亡命を希望し、
第666中隊への編入を願い出た。

中隊付き政治将校であるグレーテル・イェッケルン中尉は東ドイツを支配している国家保安省に目を付けられる事を訴えたが、

アイリスディーナは編入を許可し、
カティアの教育係にテオドールを任命する。

国家保安省に目を付けられる事を恐れたテオドールはカティアに東ドイツに亡命した理由を問い詰める。

すると、カティアはある人物を探すために来たと亡命の目的を答えるのだった…。